1. |
たそがれ (2023)
03:11
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2. |
透明の頃 (2023)
03:25
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3. |
自転車撤去 (2023)
01:57
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4. |
公園 (2023)
04:48
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5. |
たそがれ (2020)
03:08
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6. |
透明の頃 (2020)
03:27
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土曜日の午後は食べ飽きた素麺
飲み干し図書館に行くんだ
背伸びして太宰芥川夏目
借りてきて猫と読むんだ
夏なのになにも変わらない
日常を書き綴る宿題
川遊びしてる男の子たちが
楽しそう、うるさいなァ
みどり色の畦が揺れてる
もうすぐ夏が終わる
にわか雨が町を過ぎてく
アスファルトが濡れる
遠縁の子とはぎこちない会話
続く気がしていないんだ
背伸びしてダサい 飽きたから夏目
縁側でマンガ読むんだ
懐かしい写真 掘り返す度に
思い出す匂い
派閥遊びしてる女子たちが
煩わしい、うるさいな
みどり色の髪が褪せてる
もうすぐ春が終わる
いまはなぜか、『こゝろ』読めてる
明日で曇が晴れる
透明の頃は扇風機つけて
大声を出していたんだ
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7. |
自転車撤去 (2020)
02:08
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自転車はどこかに行ってしまったんだ
君がいる場所はどんな街なのかな
手紙を残してた アスファルトの上
環状線に乗って迎えに
環状線を降りたら廃線跡があって
ゴミだらけ ゴミだらけ
自転車保管所にいた君
3000円を払っておかえり
夕焼け暮れて立ちこぎで家帰る
背広姿を追い越した
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8. |
公園 (2020)
04:48
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公園は「容れ物」だ。
多分、公園になにがあっても驚かないだろう。
それが宇宙船であっても、だ。
そろそろ、どこでもドア、できないかな。
あと、タイムマシーンも。
この公園には名前がない。
その代わりに区分分けをしたものが書いてある。
たまに野暮なことを聞いてみたくなる。
街のノイズは公園ではBGMだ。
公園の音楽は指揮者のいないオーケストラみたい。
公園が膨張していく。
公園は誰かのものではないんだ。
ただそこにある容れ物なんだ。
大量の葉っぱが不法投棄されている。
焼却できない葉っぱは誰かが残したの言の葉だ。
公園にはボールだけが入らない。
「ボール遊び禁止」の看板があるから。
子供たちがボールを蹴った。
ボールがとんだ。はねた。公園の外に。
無色透明の風が吹いた。
公園が揺れたのを見た。
ここは私たちの公園。
ここは私たちの公園。
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